【京成杯・渡辺】乾いた芝に全3走上がり2、2、1位の軽快末脚生きる

2022年1月16日 08:00

 夢がかないました――。初めまして。今月から競輪との二刀流で中央競馬も担当している渡辺です。小さいころから父に競輪を教わりながら、競馬ゲームにハマり。中学生からレース部の記者を目指していました。でも1つ夢がかなわず。

 高校3年生の時、父とクラブ法人のパーティーに参加。どうしても記者になりたかったため、ゲストの後藤浩輝騎手に「記者になる近道はありますか」と尋ねた。後藤さんにあきれた顔で「近道を探しているようじゃ駄目。なれないよ。コツコツ努力しな」。忘れもしません。今の自分があるのは後藤さんのおかげ。恩人を取材したかった。その時にいただいたサインカードは、肌身離さず持ち歩いています。後藤さん、またここからコツコツ努力します。

 さあ予想を。京成杯(中山11R)の本命はサンストックトン。今週、初めて美浦トレセンへ。年度代表馬エフフォーリアも管理する鹿戸師に話を聞いた。「前回は能力だけで勝った。今回は確実に良くなっている」と教えてくれた。前走は熱発明け。体調が万全でない中で完勝。地力はかなり。初コンビとなる松岡も中間で一度またがり「凄く素質がある。兄のサンアップルトン(6歳オープン)にもまたがったが、それより成長が早い」と太鼓判を押していた。

 持ち味は「フットワークの軽さ」。先週、月曜日のフェアリーSを制したのは切れを武器にする420キロと小柄なライラック(本馬は450キロほど)。その月曜日、芝のゴール前含水率は午前5時30分時点で11.7%だった。今週は土曜の同時刻で12.1%。より乾燥した馬場になりそうで、3戦し、上がり2、2、1位の脚を存分に発揮できる。

 新馬、未勝利と勝ち切れず。コツコツ積み重ねたものをここで発揮し、春の夢舞台へ。(12)から。 (渡辺 雄人)

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