出世レースの東スポ杯２歳Ｓを制したガストリックは5枠10番からGⅠ制覇に挑む。前走は出遅れながらも最後の直線で馬群を割って突き抜け、重賞タイトルを手にした。同コースだった初戦から時計を4秒縮め、ポテンシャルの高さは折り紙付き。大舞台の主役にふさわしい素質を備えている。

　同レースでガストリックの3着に終わったハーツコンチェルトは1枠2番。直線での躍動感あふれるフットワークは素晴らしかったものの、スタートの遅れが大きく響いた。互角にゲートを出られれば巻き返す可能性は大いにある。8枠18番ミッキーカプチーノは２戦２勝の強豪。初戦では、その後に京都2歳Sを制するグリューネグリーンを３着に退け、前走の葉牡丹賞も目を見張るパフォーマンス。レースぶりや勝ち時計からは大物感が漂う。

　中の人注目セレンディピティは2枠4番に入った。初戦は良血グランヴィノスに敗れたものの２戦目できっちり勝ち上がり。馬なりで先頭まで躍り出る姿には非凡な能力を感じさせた。武豊のG1完全制覇が懸かる一戦、記録達成という意味でも注目したい。