【大阪杯】サトノクラウン100点!力走を予感させる立った耳
2017年3月29日 05:30 耳は馬の心理状態を映す鏡。キタサンブラックの左右に開いた耳を気合乗りの表れと書きましたが、サトノクラウンの大きな耳も一戦ごとにしぐさを変えてきました。昨年の宝塚記念時は弱々しい立ち方でしたが、昨秋の天皇賞時ではしっかりと立てていた。そして今回は…。竹を割ったような屹立(きつりつ)した耳。強い集中力が伝わってきます。よほど気持ちが充実しているのでしょう。
目も耳と同じく前方の一点に向き、鼻の穴も大き過ぎるぐらいに開いている。今度はやるぜ!と語り掛けてくるような立ち姿です。毛ヅヤもさえている。体調も申し分ありません。
競走成績はともかく、昨年までは体つきに迫力が感じられなかった。上体の割に管囲が細い。つなぎが長い。飛節も浅い。言葉は悪いが、モヤシみたいなスラリとした馬体でした。ところが、今回は腹袋がしっかりとして、頼もしく映ります。昨年の宝塚記念、天皇賞・秋で480キロだった体重は前走・京都記念で490キロ。10キロ増はそのまま成長分と言っていい。今回も使い減りどころか、素晴らしい張りを保っています。
耳は馬の心理状態を映す鏡。馬体の成長もさることながら、竹を割ったような耳が力走を予感させます。