【七夕賞】重賞タイ獲る!「大人」になったヴォージュの願い
2017年7月6日 05:30 【東西ドキュメント・栗東=5日】未明からの大雨が調教開始前にやみ、寺下の足取りは軽い。坂路開門から4頭目に登場したヴォージュの追い切りも脚取り軽かった。大型馬でも重苦しさはなく、時計は4F55秒5。西村厩舎に向かうと、指揮官が取材に応じてくれた。
「もう少し時計は遅くても良かったが、馬は元気ですね。前走後は小倉記念も考えたけどレースまで間隔もあるので、いい状態の時に使った方がいいかなと」
また雨が降りだした。メモした文字がノートににじむ。それでも、指揮官の力強い言葉は脳裏に焼き付いた。「(ハ行で取り消した)寿Sの後、休ませてから性格も大人になり、馬がガラッと変わった」と目を細める。父ナカヤマフェスタは4歳春から2連勝で宝塚記念を制覇。連勝中のヴォージュも一気に重賞タイトルを狙える!?ズブ濡れになった寺下だったが、すがすがしい表情で厩舎を後にした。