【朝日杯FS】スマッシュV条件ピッタリ!末脚から波乱起こす
2017年12月13日 05:30 先週の阪神JFは2戦2勝の馬が1〜3着を独占。勝ったのは2戦目で重賞(アルテミスS)を制していたラッキーライラックだった。ならば今週も?デビュー2連勝は1頭だけ、しかも重賞を勝っている。前走・サウジアラビアRCでレコードVを飾ったダノンプレミアムが人気の中心だろう。
だがキャリアの浅い2歳馬による争いだけに波乱の余地は十分にある。朝日杯FSの舞台が阪神に替わった14年以降、2戦2勝の重賞勝ち馬は毎年出走しているが、15年エアスピネルの2着が最高で【0・1・0・3】。この15年はボールライトニングと該当馬が2頭出走しており、より今年と状況が似ているのはまだ記憶に新しい昨年のレースだ。
2戦目でファンタジーSを制し、怪物牝馬の呼び声高かったミスエルテが唯一無傷の重賞勝ち馬。牡馬相手に1番人気に推されたが4着に敗れた。勝ったのは後方から直線で鋭く伸びた6番人気のサトノアレス。未勝利、ベゴニア賞と連勝中だったが、デビュー2戦で敗れていたこともあり伏兵にとどまっていた。
今年も同じ雰囲気の馬がいる。ダノンスマッシュだ。2戦目の未勝利が2馬身差、続くもみじSは3馬身差でV。ともに上がり3Fもメンバー最速と文句なしの完勝だが、新馬戦は2着惜敗。“傷”がついていることで人気は過熱しそうにない。ロードカナロア産駒で距離未経験も不安要素だが、祖母ハリウッドワイルドキャットは米G1・BCディスタフ(ダート1800メートル)を制した名牝。マイルは守備範囲だ。
阪神開催の過去3年は、いずれも上がり3Fメンバー2位以内の末脚を発揮した差し馬が優勝。スマッシュの非凡な決め手は、レースのV条件にも合致する。阪神JFでは新種牡馬オルフェーヴル産駒がG1初制覇。今週は同じく新種牡馬のロードカナロアが続く。