【天皇賞・春】藤岡佑 ガンコでのG1制覇に期待「精神強い」
2018年4月26日 05:30 G1開催週の新企画「インタビュールーム ウマい話あり」は天皇賞・春でガンコに騎乗する藤岡佑に話を聞いた。
――ガンコの最終追いに騎乗した感触は?
「乗った感触で(内容を)決めてくれとの指示。雨で馬場も悪かったので、無理はしなかった。1週前にしっかりやって気合が乗った印象。少し重苦しさを感じた先週より動きは良かった」
――昨年暮れの江坂特別で初騎乗して以降、手綱を取ったレースは3戦3勝。
「いいタイミングで乗せてもらった。初騎乗の際は探りながら乗ったが、強い勝ち方だった。稽古では動かないタイプだが、準オープン(松籟S)の前の追い切りが、なかなかないレベルの動き。真一文字に伸びた」
――続いて、G2日経賞も制覇。
「感じていた能力通り、いいレースをしてくれた。ただ、口取りでも息が上がっていたように、全力を出し切った印象。僕が乗った中では、馬が一番しんどそうだった。次に向けて気持ちが途切れていないか心配したが大丈夫そう。そういうところを乗り切って走ってくれる精神面の強さがある」
――今回は距離が一気に延びる。
「その点はやってみないと分からない。乗りやすいかと言われれば、そうではない馬。長距離馬は普通、道中でハミを抜いて走るが、この馬はずっとハミを取って機敏に走る。ただ、それは長所でもある。いかに我慢させて、機敏な部分を殺さないように乗ることが、距離克服の鍵でしょう」
――レースでの戦略。
「これと決めないで、流れに乗って臨機応変に対応したい。流れが向かなければ、自分で動いてつくっていくこともできる。レースの途中で苦しくなったところから、ハミを取り直してもうひと伸びしてくれる。そういう気持ちの強さも生かしたい」
――先々週の皐月賞、サンリヴァルで7度目のG1・2着。悲願のG1制覇へ抱負を。
「皐月賞はあの着差(2馬身)で、惜しいレースでもなかったから悔しさはない。ただ、G1を勝つことをずっとモチベーションにして騎手をやっている。今回は相手も強力だし、(主戦を務めた)クリンチャーの強さも分かっている。そういう中でどれだけやれるのか。能力は通用すると思うし、楽しみを持ってレースを迎えたい」