【七夕賞】占星術で見えたバーディーの勝ち星

2018年7月3日 05:30

バーディーイーグル

 織り姫と牽牛(けんぎゅう=彦星)が天の川を渡って年に一度だけ出会える七夕の天空。占星術師のルル・スピカ女史はホロスコープ(占星術で用いる天体配置図)を見ながら、「ちょっと珍しいな」と小首をかしげた。「この時間帯の福島市上空はとってもハプニングが起こりやすい、年に数回しか見られない星の配置です」。七夕は下手な予想より星占い。8日午後3時45分発走の七夕賞を占ってもらったところ、スピカ女史は不思議そうな顔で口火を切った。

 「ちょうどこの時刻は波乱の星、天王星が月と接触するため予期せぬ何かが起こります。でも、幸運の星、木星が支えになっているので凶事ではない。ラッキーなハプニング。競馬なら超大穴が飛び出します」。太陽系の第7惑星として知られる天王星がホロスコープで月と接触するのは月1回。コンジャクションと呼ばれる現象だ。接触することで星のパワー(天王星なら波乱を生むパワー)がより強まるため天変地異をもたらすとされるが、幸運の木星がサポートしている。「こういう配置は年に2、3回だけ。ホロスコープは4分ごとに変化していきますが、ちょうど七夕賞のタイミングと重なっています」

 その天王星の影響を最も強く受けているのが柴田善騎乗のバーディーイーグルだった。近走は大不振。バーディーやイーグルどころか、ボギー、ダブルボギーを連発しているが、「だからこそ波乱の主役です。生年月日から占うと、人馬とも天王星に支配されています」と同女史。バーディーイーグルに続くのが柴田大マイネルフロストと戸崎サーブルオールだという。

 占星術師の多くは当たり外れがすぐに白日の下になる競馬予想を敬遠するが、「万物は星のエネルギーを受けている」との観点から馬の予想もいとわないスピカ女史。トウカイテイオーが復活した93年有馬記念を新聞紙上で的中した占いの腕前は語りぐさになっている。天王星の影響を最も強く受けたバーディーイーグルが起こすのはホールインワン並みの大波乱!?天王星ではダイヤモンドの雨が降るとされるが、今週末の福島も降雨の予報。天の川の水かさが増して、織り姫は橋を渡れない。でも、会えない代わりに七夕の天空からダイヤの雨が降ってくる。

 【93年有馬記念のテイオー復活的中!】ルル・スピカ女史は93年12月25日付本紙で有馬記念を占い、3頭をピックアップ。(13)ビワハヤヒデ、(4)トウカイテイオー、(2)セキテイリュウオーの順に挙げ、1着テイオー、2着ビワで大的中。また有馬ラッキーナンバーを4と5に断言。これもズバリだった。

 ?ルル・スピカ 都内在住の占星術師。鑑定歴30年以上。西洋占星術の第一人者、門馬寛明氏に師事し、女性誌などに占いを掲載。一般の占星術にとどまらず、占星経済学、占星医学、占星心理学にも精通している。

 ▽占星術 太陽、月、惑星などの天体現象により将来を予見しようとする占い。紀元前の古代バビロニアで始まったとされる。ギリシャなどで発展した西洋占星術と、中国など東アジアで発展した東洋占星術に大別できる。

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