【菊花賞】ブラスト ラスト1冠譲れない!成長一途で能力上位
2018年10月15日 05:30 ダービー馬ワグネリアンが天皇賞・秋へ。ダービー上位組が中心になるが、その中でも同5着ブラストワンピースの成長が著しい。秋の始動戦に選択した新潟記念で圧巻のパフォーマンス。向正面で肩ムチを入れただけで、あとはノーステッキ。直線はエンジン全開で豪快に突き抜けた。古馬をまとめて撃破した内容は濃い。
トライアルに向かわないローテーションは予定通り。良績ある左回りで弾みをつけ、菊花賞まで間隔を空けることが陣営の狙いだ。「間隔を空けたことで仕上げやすい。馬体重も予定通りに推移。夏を越えて良くなっている」と大竹師は順調な仕上がりに目を細める。Wコースでの1週前追いはダイナミックな動きで僚馬を圧倒。手綱を取った主戦・池添は「背腰、トモに力強さが出てきた。まだ良くなる。1週前追いをしっかりやったことで息も整ってくる」と手応えを明かす。ダービー5着のリベンジ舞台に向け「距離に関しては不安に思っていない。クラシック最後の1冠を一緒に獲りたい」。伸びしろは大きく能力上位。ラスト1冠の主役候補に躍り出た。
実績は皐月賞馬エポカドーロ。前走の神戸新聞杯は4着に敗れたが、スタート後につまずいたのが敗因。序盤でリズムに乗れない中でも、4着まで押し上げられたのは地力の証明だ。ひと叩きした上積みは大きく、ダービー(2着)のように前で競馬ができれば一変が期待できる。00年は皐月賞V→ダービー2着のエアシャカールが神戸新聞杯3着から優勝。順調に仕上がればエポカドーロも2冠奪取の可能性を高める。
スタミナ満点のジェネラーレウーノも虎視たんたんとG1初制覇を狙う。前走セントライト記念を快勝。ダービー16着から見事に立て直した。G1・7勝を挙げた名馬キタサンブラックとダブる戦績。皐月賞は先行勢が沈むハイペースで3着に粘った。「スタミナが凄い」と矢野師が舌を巻く心肺機能。全馬が3000メートル初距離とあれば持久力自慢の同馬が大威張りだ。
エタリオウは神戸新聞杯でワグネリアンに半馬身差の2着まで詰め寄った。後方でじっくり構えて鋭い追い込み。重賞Vこそないが、ステイゴールド産駒でステイヤー適性が高く、舞台は歓迎。11年オルフェーヴル、12年ゴールドシップに次ぐ同産駒Vにも注目が集まる。最少キャリアVが懸かる3戦2勝のフィエールマンと4戦3勝のグロンディオーズ、父子制覇を狙うメイショウテッコンら個性派も混戦に拍車を掛ける。