JRA 女性騎手減量ルール概要を公式サイトで発表 導入は来年3月から 活躍中の菜七子に追い風
2018年11月25日 13:53 JRA(日本中央競馬会)が25日、来年3月から導入される女性騎手に適用される減量ルールの概要を公式サイトで正式発表した。女性騎手は一般競走で負担重量が2キロ減となる。
同会はこの日、「2019年度競馬番組の概要」を発表し、「女性騎手への減量適用について」という項目で「女性騎手の騎乗機会の拡大を図るため、一般競走における女性騎手に対する負担重量の減量制度を設定いたします。また、減量する重量は所定の負担重量から2キロとし、見習い騎手に対する減量適用期間に減ずる重量は最大4キロまでといたします」と女性騎手の減量制度について説明した。適用は来年3月から。
競馬界では重量が1キロ違えば、1馬身、0秒2差違うと評されてきた。日本に先駆けて女性騎手の減量策を採用したフランスの文献では「減量効果は距離が延びるほど大きく、2400メートル戦で2キロ減なら計算上、3馬身1/4のアドバンテージとなる」とも報告されている。
現在、JRAに所属する女性騎手は藤田菜七子(21)のみ。デビュー3年目で早くも1200回以上騎乗し、活躍してきた菜七子にとっての追い風になることはもちろん、「ポスト菜七子」として期待がかかる、現在の競馬学校在籍生、また来年入学予定の女性騎手にとっても、非常に大きな改革となる。
菜七子は同制度について20日に「私は決められたルールの中で乗るだけです。より一層努力してしっかり結果を出して、頑張っていきたいと思います」と語っている。