坂井、国内G1初騎乗 マーティンで一発狙う
2018年12月14日 05:30 オーストラリアに遠征していた坂井瑠星(21)が帰国。今週から日本で本格的に騎乗を再開する。昨年11月から約1年間の武者修行。当初は半年間の予定だったが納得がいかず滞在を延長。努力のかいあって、6月からはライアン・バルフォー厩舎と専属契約を結ぶまでに成長した。「豪州は外を回すことを極端に嫌う。最初は競馬をさせてもらえなかった」と坂井。日本とは違うタイトなレースで経験を積み、最終的には16勝をマーク。「20場近い競馬場で乗せてもらえたし収穫は大きかった」と振り返る。
復帰週からいきなりG1騎乗のオファーも舞い込んだ。朝日杯FSにコパノマーティンで参戦。10月のコーフィールドC(ソールインパクト14着)でG1騎乗を果たしているが、国内ではこれが初騎乗となる。「僕のことを見ていてくれる人がいて、こうやって依頼してもらえるのは凄くありがたい」と坂井。最終追いに騎乗し「無理せず、しまいを伸ばす感じでいい動きだった」と手応えも感じている。「しばらくは日本での騎乗に専念するが、いずれまた海外に行きたい」と夢を語る若武者。修業の成果を発揮して、さらなる飛躍を期す。