【朝日杯FS】ペガサス最高の仕上がり 変わり身に期待
2018年12月14日 05:30 【G1ドキュメント・栗東=13日】水曜日は終日、曇り空だったが、木曜日の朝には雨も上がって天気はすっかり回復。ただ、トレセンの気温は3度と表示されている。腰痛に泣かされている新谷には身に染みる寒さだ。有馬記念1週前追い切りも気になるところだが、それ以上に、朝日杯FSに出走するアスターペガサスの状態を確かめたく、中竹師の下に脚を運んだ。
前日に行われた最終追い切りはCWコースで福永が騎乗。6F82秒9〜1F11秒9をマークし、しっかりと負荷を掛けられた。
中竹師に最終追い切りの動きから振り返ってもらうと「いい動きだった。頭の高い走りをする面がある。でも、それは個性だから」と全く意に介さなかった。
京王杯2歳S時は坂路で追い切り、全体時計は52秒6にまとめたが、ラストは14秒0も要し、見た目の雰囲気としては決して良くなかった。それに比べて今回は回転の利いたダイナミックなフォームで、ラストの伸びは特筆もの。実戦を使って大幅に気配は上昇したとみていい。
続けて中竹師に状態を聞くと「体調はいい。背が伸びて成長を感じる。短期放牧に出したことで、うまくガス抜きもできた」と本番に向けて仕上がりの良さをアピールした上で、「前走と比べて数字に変化はないけど、馬の格好が変わってきた」と短期間での進化ぶりに目を細めた。
世代最初の重賞ウイナーが、最高の仕上がりで2歳王者決定戦に駒を進める。新谷はアスターペガサスの変わり身をひそかに期待していた。