加藤士師、矢作師流TPO メリハリつけた起用法「こだわる」

2019年3月6日 05:30

加藤士津八調教師

 加藤士津八師は開業週の2日中山のジユウノメガミ(14着)など既に2頭が出走した。父はダービー騎手だった和宏師(62)。騎手時代は国枝厩舎で腕を磨き、父の厩舎で助手をしていた14年には豪G1・オールエイジドSを制したハナズゴールの遠征にも同行した。4度目の挑戦で晴れて調教師試験に合格した後は、栗東のトップトレーナーの矢作芳人厩舎で修業した。同師は「矢作先生を見習って、数多く使うことにはこだわりたい。特に能力的に厳しい馬は使うことでチャンスをつかめる可能性もある。一方で勝負になる馬はじっくり育てていきたい」と馬の能力に応じ、メリハリをつけた起用法を目指している。

 父・和宏師については「特に意識はしてません。ただ馬房の貸し借りなど、協力し合うことでお互いがいい方向に向かえることも多いと思う」と父子の絆は大切にしている。馬房には厩舎カラーのエンジ色のカラーリングが完了済み。普段着用する調教服は視認性が高い黒と白で統一した。「米国以外、ほとんどの国は回った。参戦チャンスがあれば、積極的に挑戦したい」と世界を見据えている。

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