【金鯱賞】プレミアムな復活劇魅せる 休み明けも全開モード

2019年3月6日 05:30

ダノンプレミアム

 「第55回金鯱賞」(10日、中京)にはG1馬5頭が集結した。中でも注目は復帰戦を迎えるダノンプレミアム。デビュー戦から無傷の4連勝を果たした一昨年の2歳王者が、いきなり全開モードだ。

 ここに向け、順調に稽古をこなしてきた。2週前の追い切りではCWコースで6F81秒2〜1F11秒7。先週も6F80秒8〜1F12秒0と、2週続けて長めからラストはしっかり動いた。猿橋助手は「しまいは伸びたし、動きは良かった。基本的に前向きだけど、抑えは利いています」と順調ぶりをアピールする。

 昨年は皐月賞前に右前脚に挫石を発症したことからローテ変更。さすがに、ぶっつけ本番となったダービーでは6着に敗れた。秋は調整不足で天皇賞も回避。放牧を挟んで今春からの始動となった。

 これまでワグネリアン(ダービー)、ステルヴィオ(マイルCS)と後のG1馬を完封している。ハイレベルな4歳勢の中でも、屈指の実力馬であることは間違いない。長期休養明けとはいえ、恥ずかしい競馬はできない立場だ。

 「シルエットは大きく変わっていないけど、カイ食いはいいですし、スピードと能力はある。チャカチャカする面があるので、そのへんをうまくコントロールできれば」

 完全復活へ向け、態勢は整った。ここまでの戦歴から、久々を克服してあっさり勝利しても何ら不思議ではない。再び大舞台に立つべく、まずは金鯱賞で“プレミアム”な剛脚を見せつける。

特集

2019年3月6日のニュース