【七夕賞】菜七子と同期の菊沢 父と涙の初V!ホマレボシ産駒スワローで
2019年7月8日 05:30
＜七夕賞＞レースを制したミッキースワローの菊沢は重賞初制覇（撮影・村上 大輔）
サマー2000シリーズ「第55回七夕賞」は3番人気ミッキースワローが勝ち重賞2勝目。菜七子と同期の4年目、菊沢一樹（21）は6度目の挑戦でJRA重賞初制覇を決めた。
勝利者インタビュー。若武者の目に涙がこみ上げてくる。「2年ぶりにミッキースワローに乗せていただいて…。力がある馬なのに2年前は僕の未熟さで結果が出せず…。今回は馬の邪魔をしないように…」。頬を伝うしずくを拭おうともせずにこう続けた。「一番強いと信じて小細工なしに乗りました」
後方から外を回って4角では早くも先団4番手。「強気に乗って大丈夫か？」。スタンドで見守る父、菊沢師の不安を一蹴するように直線でストライドを伸ばした。2着クレッシェンドラヴの追い上げを3/4馬身抑えた。
「いつもより前に行っても押し切れる自信がありました。先生（菊沢師）も僕も緊張していましたが、乗ったら緊張がほぐれました。福島の直線がこんなに長いと感じたのは初めてです」と菊沢。「迷惑を掛けてきた父に恩返ししたかった。結果を出せなくても乗せてくれた一番の味方です」。父子並んだ表彰台。「馬が助けてくれたな」と語る菊沢師の隣で息子がちょっぴり誇らしげに笑った。
◆ミッキースワロー 父トーセンホマレボシ 母マドレボニータ（母の父ジャングルポケット） 牡5歳 美浦・菊沢厩舎所属 馬主・野田みづき氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績15戦4勝 総獲得賞金2億521万3000円。
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