【新潟記念】菜七子9着 8週連続Vならずも“実りの秋”へ
2019年9月2日 05:30 自身17度目の挑戦でJRA重賞初制覇を目指した藤田菜七子(22)だったが、騎乗したゴールドサーベラスは9着に終わった。前半は中団よりやや後ろのポジション。直線は左ステッキ連打で前走・七夕賞(G3)で4着と善戦した相棒を鼓舞したが、伸びを欠いて馬群に沈んだ。
「道中は勝った馬の隣でいい位置だと思ったのですが…。最後は脚色が一緒になってしまった」
悔しさをにじませた菜七子。同馬を管理する清水英師は「直線は前が壁になるシーンもあったし仕方ない」と評した。
続く12Rでも1番人気に支持されたバカラクイーンで9着。前日と合わせ女性騎手のJRA一節(2日間開催)最多となる19鞍に騎乗したが、自己最長の騎乗機会連続勝利は7週でストップ。女性騎手の年間勝利数新記録となる28勝目も次週以降にお預けとなった。
それでも菜七子にとって忘れられない夏となった。デビュー以来の通算勝率が4・2%の中で、今夏は117戦11勝で勝率9・4%と確かな足跡を残した。さらにウィメンジョッキーズW杯、シャーガーC、WASJで世界の名手と競演。大きな経験と財産を得た夏は、必ず実りの秋につながる。