菜七子、浦和で35戦ぶりに勝利!通算100勝へM「2」

2019年11月27日 05:30

レースを制した藤田菜七子騎乗のレナータ(撮影・郡司 修)

 藤田菜七子(22)が26日、浦和9RのJRA交流競走「マルチフェイス特別」を4番人気レナータ(牝4=小崎)でV。16日ぶりの白星で通算98勝目(JRA88勝+地方交流10勝)をマークし、100勝の大台にあと「2」と迫った。

 好スタートから果敢にハナを奪って逃げ切った。「出たなりの位置で行こうと思っていましたが、速かったので逃げる形に。マイペースで行けましたし、ずっと手応えは楽でした」。直線わずか220メートルの小回りコース。4角を迎える手前で絶妙に差を広げたことで後続馬の追い上げる気持ちを奪い去った。同じ浦和1400メートルで行われたJBCスプリント(4日)では2番人気コパノキッキングで首差2着に敗れたが、その悔しい経験が生きたのかもしれない。

 初コンビを組んだ相棒と、最後は2着馬に6馬身差をつけた。小崎師は「思ったより人気がなかったね」とにっこり。「作戦はジョッキーに任せていた。今日は持ち味が生きて強い内容だった」と人馬を称えた。

 菜七子にとっては今月10日の福島1R(コトブキレイア)以来、35戦ぶりの勝利で通算98勝目。「100勝は多少意識しています。これからも一鞍一鞍大切に乗っていきたい」。そう語った菜七子の初のドキュメンタリー番組、「藤田菜七子騎手特番」(仮題)が決まった。フジテレビ系列で12月29日深夜25時20分~26時20分に放送。JRA女性騎手初の重賞制覇に挑んだ菜七子の奮闘ぶりを描いているという。

 今週末にも100勝の大台に乗せるか。菜七子のラストスパートが浦和から始まった。

特集

2019年11月27日のニュース