【朝日杯FS】ラウダシオン、弾んだ11秒9 ルメール大一番へ景気づけ「凄くいい」

2019年12月13日 05:30

クリストフ・ルメール騎手を背にCウッドで単走で追い切るラウダシオン

 2歳王者決定戦「第71回朝日杯FS」の出走馬が12日に確定。オープンのもみじSを勝ってG1に挑むラウダシオンが唯一の木曜追いを敢行した。前走に続いてコンビを組むクリストフ・ルメール(40)が手綱を取り、栗東CWコースで切れ味抜群の動きを披露。アーモンドアイで臨む翌週の大一番・有馬記念に向け、景気づけのG1制覇を狙う。同レースは13日に枠順が確定。14日に前日発売が行われる。

 素晴らしいスピード感だった。ラウダシオンはルメールを背に単走追い。3角から徐々にペースを上げていき、4角で一気にギアチェンジ。軽快な脚さばきでグングンと加速すると6F81秒2の好時計をマークした。ラスト1F11秒9は時計通りに抜群の切れ味。
 「凄くいい」


 ルメールは何度もこの言葉を口にした。

 「リラックスしていたし、少し追っただけで反応も良かったです。凄くいい脚でしたし、コンディションは良さそうですね」

 斉藤崇師も「休養を取って間隔を空けたことで凄く落ち着きがあります」と体調の良さに太鼓判を押した。

 名手もほれ込む逸材。初コンビを組んだ前走・もみじSは中団追走から先に抜け出したロータスランドを残り100メートルでかわし、2勝目を飾った。

 「前々走はまだ子供っぽかったけど、前走は乗りやすかった。少しずつ大人になってきています」

 先週の阪神JFを制したレシステンシア同様、初のマイル戦がポイントだが、ルメールは「距離は問題ないですね」と不敵な笑み。かなり手応えを感じているのだろう。「ラスト150メートルが凄く好き。(朝日杯FSは)この馬に乗りたかったです」。終始パートナーをべた褒めした。

 来週の有馬記念で騎乗する現役最強馬アーモンドアイと同じ「シルクレーシング」の所有馬。ファン投票で堂々の1位に支持された大一番に向けて弾みをつけたいところだ。鞍上はシルクレーシング所有馬で今年の2歳戦【6・1・0・0】。来週だけではない。今週も「ルメール&シルク」から目が離せない。

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