【朝日杯FS】ペール“必勝の方程式”

2019年12月13日 05:30

厩舎周りで運動するペールエール (撮影・亀井 直樹)

 【G1ドキュメント・栗東=12日】今週の栗東は日に日に暖かくなり、木曜朝は開門してすぐ気温は9度まで上がった。寒さに弱い寺下にとっては大歓迎。この日は水曜の追い切りが目を引いたペールエールを取材しようと決めた。管理する安田隆師が調教スタンドに現れると、すぐその後を追走。感触を聞いた。

 「前走(デイリー杯2歳S3着)もいい仕上がりだったけど、ここまで順調にきていますよ。引っ掛からないタイプで、どんな流れになっても対応できそう」

 前日の追い切りは、新コンビのマーフィーを背に坂路で併せ馬。黒いチークピーシーズを着用して追い切った。「1頭になるとフワッとして気を抜くところがあるし、レースでも着けるよ。(前日の)調教はゴール前で並び掛ける形。ああいうような競馬ができれば」とイメージを膨らませる。

 「マーフィー騎乗」×「チークピーシーズ着用」といえば、ジャパンCで復活Vを飾ったスワーヴリチャードと同じ。ペールエールも近2走の重賞は2→3着と惜敗続きだが、この“組み合わせ”がハマれば詰めの甘さを補えるかもしれない。

 血統的な魅力もある。同じダイワメジャー産駒のレシステンシアは先週の阪神JFを圧勝。指揮官は「そういうふうになれば、いいけどね」と笑った。昨年の朝日杯FSを制したのもダイワメジャー産駒のアドマイヤマーズ。他にも15年メジャーエンブレムが阪神JFを勝っており、産駒は2歳G1に強い。月曜から栗東で取材している寺下は、重い印を打つことを決めた。

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