【日経新春杯】レッドジェニアル、体力アップで伸び伸び12秒5

2020年1月17日 05:30

単走で追い切るレッドジェニアル

 変則開催の影響で「G2第67回日経新春杯」(19日、京都)に出走する馬は大半が木曜追いを選択した。菊花賞6着以来となるレッドジェニアル(牡4=高橋忠)はCWコースで単走。馬なりで気分良く駆け抜けた。

 馬名のごとく“素晴らしき”一年へ、レッドジェニアルが始動する。先月中旬から、1カ月かけて乗り込んできた。最終追い切りは開門直後のCWコース。単走でゆったりと運び、ラストまで馬なりのまま。6F84秒1~1F12秒5をマークした。騎乗した中塚助手が手応えを伝える。

 「いつもは当週軽めにやるけど、今は体力的にも問題ないのでコースで長めにやりました。馬が気分良く走れるスピードで、しまいだけ伸ばしました。調教ではテンションも上がっていないですね」

 パドックでは少しうるさいしぐさを見せるタイプ。あとはいかに落ち着きを保てるかが鍵となる。今回は左だけチークピーシーズを付けて追い切りに臨んだ。「ジョッキーが左に張る面を気にしていたのでね。気にして乗りづらくなったというのはなかった。当日どうするかは考えます」。ベストパフォーマンスを見せるべく、手を施している。

 このレースは明け4歳馬の成績が圧倒的だ。過去10年【7・5・1・19】で連対率38%。毎年1頭は必ず馬券に絡み、13年から17年まで5連勝。18年は出走馬がいなかった。昨年も4歳馬グローリーヴェイズがV。菊花賞5着からの臨戦も、どこか似ている。ハンデ56キロも有力どころと差がないなら、問題ない。

 血の後押しもある。キングカメハメハ産駒は過去10年で4勝を挙げている。最近では16年レーヴミストラル、17年ミッキーロケットがV。母レッドアゲートは10年のこのレースで12番人気3着と高配を演出した。

 34年連続重賞Vが懸かる武豊は、15年から5年連続で1月に重賞勝ち。名うての名手を背に、ジェニアルなスタートを切る。

特集

2020年1月17日のニュース