【NHKマイルC】レシステンシア、東京輸送を考慮で単走ソフトに 松下師「中身はできている」

2020年5月7日 05:30

坂路を単走で駆け上がるレシステンシア(撮影・坂田 高浩) 

 レシステンシアの最終追いは坂路4F56秒5~1F13秒7。G1に出走する馬の追い切りとしては、かなり軽い。前に僚馬を置き、やり過ぎないように、ゆっくり駆け上がった。時計は遅いが、活気は十分。G1の共同会見に臨んだ松下師も、満足げに切り出した。

 「長距離輸送もあるし、時計は出さず軽めの指示。目立った時計は出していないが、中身はできているし、維持していくだけ。これでいいと思う」

 休み明け2戦目だった桜花賞の最終追いは4F49秒5の猛時計を叩き出したが、中3週で東京への輸送を控える今回は追い切りで負荷を掛ける必要もない。重馬場の桜花賞(2着)を使った後は、ノーザンファームしがらきへ短期放牧。「しっかりケアしてもらいました。疲れが抜けなかったらオークスという選択肢もあったが、状態を見て判断。今のところダメージも感じない」と力を込める。

 以前は不振だったクラシック出走組(桜花賞&皐月賞)だが、15年以降は【4・1・0・14】と活躍が目立つ。特に、クラシックで掲示板(5着以内)に入った馬なら【4・0・0・2】と好相性。過去5年のうち、該当馬がいなかった18年を除けば、必ず勝ち馬が出ている。

 今年の該当馬はレシステンシアのみ。しかも新コンビを組むのは先週の天皇賞・春を制したルメール。1週前追いで感触を確かめた名手は「パワフルなストライドで伸びる。彼女の力を感じることができたよ」とパートナーの“才能”にぞっこんの様子だった。

 鞍上は同じダイワメジャー産駒のメジャーエンブレムで、16年の当レースを逃げ切った。同じくスピードの持続力がある脚質。「スタートからスピードを出してくれるし、レースでもすぐいいポジションにつけられる。ダイワメジャー産駒らしいね」とダブらせる。

 暮れの阪神JFは1分32秒7のレコードで5馬身差の逃げ切りV。翌週の朝日杯FSを制したサリオスより勝ち時計は0秒3速かった。初めての牡馬相手でも、ポテンシャルは通用する。過去3勝と相性のいいダイワメジャー産駒の“逃げ推し”が正解かもしれない。

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2020年5月7日のニュース