【ヴィクトリアM】サンバ直線長い府中に心踊る
2020年5月13日 05:30 【G1ドキュメント・栗東=12日】今週も水曜日のこのコーナーを小林が担当する。先週のNHKマイルCはラウダシオンをピックアップ、見事に勝った。斉藤崇師は「強かったです。たくましくなっていました」と晴れ晴れとした表情で振り返った。この後は放牧へ。さらなる活躍を期待しよう。
先週の東京はとにかく先行馬が強かった。ビーチサンバを出走させる友道師は「後ろからでは厳しいでしょうね。ある程度の位置を取らないと」と話す。前走の阪神牝馬Sは中団のインで運び、ジリジリと脚を伸ばしてきた。約1年ぶりのマイル戦で格好をつけた。
「現時点では距離はマイルが一番いい。東京でも結果を出してますからね。直線が長い方がいいですね」
府中マイルはアルテミスS、クイーンCと重賞で2着2回の実績を持つ。父が01年のNHKマイルCを勝ったクロフネ。全兄フサイチリシャールは05年の東スポ杯2歳Sを当時のレコードでV。血統的にも東京でこそと感じる。普段、稽古をつけている大江助手も仕上がりに胸を張った。
「1週前はCWコースで動く馬の外を回して、しっかりと負荷をかけました。体も引き締まっていて、バランスもいいですね。大人の体になってきました」
重賞9戦では2着3回、3着1回と惜敗が目立つが、掲示板を外したのも適性外の2400メートルだったオークス(15着)のみ。トップスピードに入るまで時間がかかるタイプ。直線の長い東京で着実にギアチェンジ。歯がゆい思いを大舞台で爆発させる。