【日本ダービー】(16)マンオブスピリット進化 昨年覇者“ロジャーの道”

2020年5月29日 05:30

北村友騎手を背に併せ馬で追い切るマンオブスピリット(左)(撮影・亀井 直樹)

 【G1ドキュメント・栗東=28日】1年前を思い出してほしい。ロジャーバローズは…1枠1番からのスタート。ちがーう、そこじゃない。京都新聞杯2着からの戴冠だったのだ。今年、同じステップを踏む馬は…小林はマンオブスピリットの木曜追いを凝視した。

 CWコースでリュヌルージュ(5歳オープン)を3馬身追走。直線で徐々に差を詰め、首差遅れてフィニッシュした。5F70秒5~11秒9。北村友は確かな良化を感じ取っていた。「よく動けていた。前に馬を置き、あまりダラッとさせずに体を使ってほしいとの指示。バランスが少し改善され整ってきた感じがする。息遣いも前回よりいい。上積みは見込める」

 縦長の展開の中、後方4番手から直線でしっかり伸びた前走は評価できる一戦。残り150メートルでいったんは先頭に立った。29日に東京へと輸送され、30日にダートコースで調整する予定だ。斉藤崇厩舎は昨年の秋華賞をクロノジェネシスでG1初Vを決め、今春はNHKマイルCをラウダシオンで制した新進気鋭。ダービーは初挑戦だ。斉藤崇師は「こんなに早く出られてうれしい。まずは出ないと勝てないから。スタッフにとっても、いい経験になる」。枠は8枠16番。「スタートが速い方ではないし、内でゴチャつくよりはいいかな。ゲートでうるさいタイプではないし、あとはジョッキーに任せる」と指揮官は締めくくった。

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