【宝塚記念】鮫島駿「懸けたい」 カデナの末脚で再び驚かせる

2020年6月24日 05:30

前走の大阪杯は11番人気ながら強烈な末脚で4着になったカデナ

 【G1ドキュメント・栗東=23日】滋賀の空はもう夏モード。すっかり暑さがこたえるようになり、日陰で動かない寺下とは対照的に、精力的に調教をつけていたのが鮫島駿だ。カデナとのコンビで宝塚記念に参戦。調教の合間、23歳の若者に感触を聞いた。「大阪杯に続き、G1で素晴らしいチャンスを頂けました。カデナには多くの経験をさせてもらい教わることが多い。何とか結果で応えたい」

 今年に入り、3戦全てでコンビを組んだ。2走前の小倉大賞典を豪快に差し切り、鞍上にとって重賞初V。勢いに乗って臨んだG1の大阪杯は内をさばいて強襲し4着。ブービー11番人気ながら見せ場をつくった。「スローペースでも、あそこまで来た。上がりは最速だったし、いい脚を持っています。カデナの末脚を信じていますし、その脚に懸けたい」

 戦法に迷いはない。パートナーの持ち味をフルに発揮する構えだ。「前回は調教には乗らなかった。同じパターンで厩舎の方に任せています。“凄く状態はいい”と聞いています」。昨夏はサマー2000シリーズに参戦し、小倉記念2着→新潟記念3着。夏場にも強いタイプでサマーグランプリはもってこいの舞台だ。「後ろからどうさばくかがポイント。チャンスはあると思います」。再び、アッと言わせる追い込みを見せてくれそうな気がする。

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