マチカネフクキタル死す…97年4連勝で菊花賞制す

2020年8月1日 05:30

1997年の菊花賞を制したマチカネフクキタルと南井騎手

 97年の菊花賞を制したマチカネフクキタルが7月31日、山梨県北杜市の小須田牧場で死んだ。26歳だった。10年に種牡馬を引退後はマチカネタンホイザ(13年12月に急死)と一緒に同牧場で余生を過ごしていた。同牧場は「“馬名のフクキタルから福をもらいに”と、常に多くのファンの皆さまに囲まれている馬でした。最後は放牧場の草地で眠るように亡くなりました」と、その死を悼んだ。

 現役時代は22戦6勝。3歳夏のさくらんぼSを制して軌道に乗ると、秋からは南井克巳とコンビを結成し、神戸新聞杯、京都新聞杯と3連勝。さらには菊花賞も制し、4連勝でG1馬の座に就いた。その後は6歳まで現役を続けたものの、裂蹄などに悩まされ勝つことはできなかった。種牡馬としては平地での活躍馬こそ出せなかったが、障害では07年の中山新春ジャンプSを制し、中山グランドジャンプでは2着だったリワードプレザンが出ている。

 ◆マチカネフクキタル 父クリスタルグリッターズ 母アテナトウショウ(母の父トウショウボーイ)牡26歳 栗東・二分久男厩舎所属 馬主・細川益男氏 生産者・北海道浦河町信成牧場 戦績22戦6勝 総獲得賞金3億7024万6000円 

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