【新潟記念】サンレイポケットでポケット膨らむ

2020年9月2日 05:30

サンレイポケット

 【東西ドキュメント・栗東=1日】暦が替わり9月。ツクツクボウシの鳴き声に物悲しさを覚えるオサム。今夏はハンデ重賞でヤラれっ放し…。新潟記念こそはと取材を始めた。そう、流れがいい時は取材対象が向こうから現れたりする。ものの5分で一番話を聞きたい人に会えた。

 高橋義厩舎でサンレイポケットを担当するのは新村伸治厩務員。かつてファインニードル(18年スプリンターズSなど28戦10勝)を手掛けた“腕利き”だ。広げた競馬週刊誌をのぞき込み、意外な表情。

 「案外、印が付いてないな。もっと人気になるかと思ってたけど。今は状態がいいから重賞でも楽しみ。左回りも広い新潟も合うと思うから」

 過去に骨盤骨折で1年4カ月に及ぶ長期休養がある。新村さんは復帰の19年秋から手掛けており、以降の戦績は【3・3・1・1】。「これだけ確実に走る馬も珍しい」と目を細める。大器晩成。初重賞挑戦の新潟記念をぶち抜き、秋のG1戦線に殴り込む馬かも。オサムはパンパンに膨らんだポケットを夢見た。

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