【エリザベス女王杯】加藤×ミスニューヨーク、必ず恩返し

2020年11月11日 05:30

加藤祥太騎手を背に坂路でキャンター調整するミスニューヨーク

 【G1ドキュメント・栗東=10日】感謝の気持ちを胸に、自身2回目のG1チャレンジだ。デビュー6年目の加藤祥太(23=栗東・庄野)にとってミスニューヨークは「今までにない、凄く思い入れの強い馬」。昨年12月のデビューからコンビを組み続けて、重賞初参戦となった紫苑Sでも0秒3差の5着に健闘。秋華賞でもコンビを組む予定だったが好事魔多し。2週前のポートアイランドS(ラセット3着)で斜行して騎乗停止処分を科されたため、レースはテレビ観戦。加藤は「騎乗停止と聞いて、秋華賞が…と思いましたね」と悔しそうに振り返る。

 「レースは大阪の実家で見ました。もちろん応援しました。(5着で)改めて力があると思いました」

 今年は8勝止まりだが、18年から3年連続で単勝回収率がプラスとなっているように、岡崎は“乗れる若手”と見ている。ただ、活躍馬の背中がいつまでも保証される立場でもない。

 「次で乗せてもらえる確信はなかったんですが、秋華賞の翌週の木曜に、杉山(晴)先生から電話をいただいたんです。“エリザベスに行くから、よろしく”と。本当に感謝の気持ちでいっぱいでしたし、しっかり結果を出さないといけないなと気を引き締めました」

 1週前追いにまたがって出来の良さを確認済み。今日の最終追いにも騎乗する。「先生からは“レース運びは任せる”と言われました。馬群でもひるまない馬だし、距離ロスのない内を狙います」と宣言。人気は下から数えた方が早いはずだが、人馬の絆なら、きっと誰にも負けていない。

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