【チャンピオンズC】チュウワウィザード 叩いて上昇!力強くラスト12秒4好時計

2020年12月3日 05:30

<チャンピオンズC>坂路併せ馬で追い切るチュウワウィザード(手前)

 1年前の悔しさをバネにチュウワウィザードが中央G1初制覇を目指す。昨年のこのレースはデビュー後、初の馬券圏外となる4着。直線で進路を確保できず、仕掛けが遅れた。「あのロスが致命的に。スムーズなら…という内容だった」と大久保師。あれから1年。昨年の1~3着馬が出走。いい機会だ。当時の借りは同じ舞台で返す。

 「5歳を迎えて充実期に入った。確かにクリソベリルは強いけど、こちらも実績ある馬。ひと泡吹かせたいと思っています」

 最終追いは坂路でトロイカ(3歳1勝クラス)と併せ馬。序盤はゆったりした入りで折り合いに専念。ラスト1Fで鞍上がステッキを入れると、その合図でバチッと気合が入った。一気にギアを上げ、4F52秒4~1F12秒4の好時計。併入だったが、手応えは明らかに優勢だった。「いつも稽古はズブくて目立つタイプじゃないが今朝は時計的にもしっかり動けていた。筋骨隆々で力強かったし、前走から雰囲気は良くなっている」と納得の表情。休み明けだった前走・JBCクラシック3着を叩いた上積みは大きい。最高の仕上げで本番に臨む。

 手綱を取る戸崎は大久保厩舎の所属馬で今年2戦目になるが、その前の1鞍が新潟2歳Sで重賞ウイナーとなったショックアクションだ。チュウワウィザードとのコンビでは18年8月に2勝クラス(麒麟山特別)で勝ち鞍があり「頼りになるジョッキーです」とトレーナーの信頼は厚い。

 「先週の追い切りに騎乗して感触をつかんでくれたと思うし、そのいいイメージで乗ってもらえたら」

 予定通り最終追い切りを終え、あとは当日まで微調整。それで態勢は整う。この1年でさらに経験を積み、地力を強化してきた。今年こそ。この4文字に陣営の思いは凝縮されている。

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