【アネモネS】良血ジネストラ 急成長で鹿戸師も期待「血統的にも何とかクラシックに」

2021年3月9日 05:30

アネモネSに出走するジネストラ

 牡馬クラシック戦線にエフフォーリアが控える鹿戸厩舎が、アネモネSに良血ジネストラを送り込む。5年前、半姉のチェッキーノ(父キングカメハメハ)はこのレースを勝ってフローラS1着→オークス2着と飛躍。鹿戸師は「血統的にも何とかクラシックに、という馬。ここを目標にしっかりと仕上げてきた」と力を込める。

 昨年11月、デビュー3戦目で初勝利。東京7Fで先行策から後続を引き離す好内容。「強かった。緩いところがある馬だけど使うごとに少しずつ丈夫になってきた」と、指揮官は手応え十分にトライアル挑戦を決めた。中間はノーザンファーム天栄に放牧に出し、レースの約1カ月前に帰厩。「1週前追い切りを終えて体は20キロくらい増えているかな。このまま減らないでいってほしい」。前走時424キロと非力に映った馬体は格段にパワーアップしている。

 舞台は中山に替わるが、2走前(未勝利戦2着)に経験済み。「いい前向きさを持っている馬だから中山でも。リズム良く運べればいい結果が出ると思う」と不安はない。冬を越して急成長を遂げた名血の才女に才能開花の予感だ。

 ≪母も優秀繁殖牝馬≫母ハッピーパスは93年マイルCS覇者シンコウラブリイを半姉に持つ良血馬。自身も01年桜花賞4着などG1で活躍し、03年京都牝馬Sを勝って重賞ウイナーとなった。母としては産駒の13年皐月賞3着コディーノ、16年オークス2着チェッキーノがクラシック戦線で活躍しており、優秀な繁殖牝馬として知られる。

 ▽アネモネS 91年に前身のアネモネ賞から名称変更。00年から施行場が阪神から中山に移った。2着までに桜花賞の優先出走権が与えられる。19年からリステッド競走に指定された。95年ワンダーパヒューム、96年ファイトガリバー、02年アローキャリーがこのレースをステップに桜花賞を制した。

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