【川崎スパーキングスプリント】超短距離戦の新設重賞 スピード自慢の有力馬を紹介

2021年6月14日 19:00

全日本2歳優駿を制したヴァケーション

 新設SⅢ「第1回川崎スパーキングスプリント」(900メートル、別定重量戦)が15日、川崎競馬場で行われる。2011年に創設された地方競馬「スーパースプリントシリーズ(SSS)」トライアルとして、昨年までは3歳以上のオープン特別で実施。今年、4歳以上の重賞に昇格した。1、2着馬にはSSSファイナルのSⅠ「習志野きらっとスプリント」(7月21日、船橋1000メートル)への優先出走権が与えられる。

 SSSはトライアル、ファイナル全レースが1000メートル以下で、コーナー通過は3、4角だけのワンターンによる超短距離戦。川崎900メートルは第2コーナーの出口からスタートし、スピード能力を競う。

 当コースを得意としている有力馬の1頭がポッドギル(牝5=大井・鈴木啓)だ。3歳時には浦和桜花賞トライアルの1400メートル重賞・ユングフラウ賞を制覇した実力派。その後の3勝は全て川崎900メートルでマークしており、オープン特別で行われた昨年は後続に2馬身差をつけ完勝している。続くSⅠ習志野きらっとスプリントでも0秒5差5着と健闘した。21年2戦目の前走は当舞台のA2下特別V。波に乗って新重賞に臨む。

 地元川崎からはヴァケーション(牡4=高月)が参戦。19年の全日本2歳優駿を制したGⅠ馬だ。900メートルは8馬身差Vの新馬以来となるが、地力上位は明らかなだけに今季初白星を挙げても何ら不思議ではない。また、船橋からはカプリフレイバー(牡4=稲益)が川崎初遠征。昨年春には3連勝でSⅡ優駿スプリントを快勝。前走は大井1400メートルのSⅢで12着だが、巻き返し可能な速力を有している。

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