【アイビスSD】オールアットワンス 51キロ味方に15年ぶり3歳牝馬V狙う

2021年7月21日 05:30

 06年サチノスイーティー以来15年ぶりVが懸かる3歳牝馬は、葵S3着オールアットワンスが筆頭株。デビューから芝6Fのみを使われてきた快速馬が満を持しての千直投入だ。

 管理する中舘師は騎手時代に千直で25勝。これは引退から6年が経過した今も、柴田善と並んで歴代最多タイの数字。千直の勝ち方を最も知る男は「やってみないと分からない面はあるけど、感覚的には適性があるんじゃないかな、と。騎手時代の経験も踏まえて、千直を使わせてもらう」と話す。コーナリングに難がある同馬にとって、直線競馬は願ってもない条件。「前走も内や外にモタれるのを矯正しながら走っていて伸びきれなかった。中間も凄くいい調教ができているので楽しみ」とトーンは高い。

 何より「圧倒的に楽」と歓迎するのが恵量51キロ。「千直に限らず、一般的に重量は軽い方がスタートが速くなる。ダッシュ力が違ってくるので、軽量は大きい」。長らく勝利から遠ざかる3歳牝馬だが、そもそも母数が少ないだけで、通算【2・3・2・5】と出走さえすれば大半は馬券に絡む。15年ぶりVは絵空事でも何でもない。

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2021年7月21日のニュース