【秋華賞】圧倒的1番人気のソダシ まさかの10着 ゲート内でアクシデント 歯ぶつけて出血

2021年10月18日 05:30

<阪神競馬・11R秋華賞>10着に終わり引き揚げるソダシ(中央)(右は優勝したアカイトリノムスメ)(撮影・奥 調)

 アイドルホースのもがき苦しむ姿に場内は呆然。単勝オッズ1・9倍と圧倒的な支持を集めた白毛ソダシが10着とまさかの大敗を喫した。鞍上の吉田隼はレース後、何度もVTRを見返しながら「いつもの感じがなかった。ファンの皆さんの気持ちに応えられず、申し訳ない」と肩を落とした。

 五分のスタートからスッと2番手につけた。主導権を握ったエイシンヒテンをマークする形で、前半1000メートルは1分1秒2の平均ペース。位置取りは絶好だった。吉田隼は「決して速い流れではなかったし、イメージ通りの競馬はできた」と振り返る。あとは仕掛けるタイミングを待つだけ。しかし、残り3Fから手応えが怪しくなる。いつもより早めにゴーサインを出したが追っても、追っても前との差が詰まらない。残り1Fのところで一気に減速し、真っ白な馬体は馬群にのみ込まれた。

 鞍上が異変を感じたのはレース前。札幌記念の時とは、まるで気配が違った。

 「(返し馬の後)ポケットから出たがらなかったり、ゲートも入らなかったりなど競馬を嫌がるそぶりを見せていた。普段から写真を撮られたり、周りのプレッシャーもあったのかな」

 それに加え、発走直前のゲート内でアクシデント。レース後、厩舎に戻ったソダシの様子を確認した須貝師は「歯がグラグラして血が出ていた。ゲートでぶつけたと思う。それが影響したのではないかと…」と分析する。今後のプランはいったん白紙となったが、頑張る姿に多くのファンは胸を打たれた。次こそはつよかわアイドルの輝かしき走りを目に焼きつけたい。

 ○…この日の阪神競馬場は限定入場(有料入場者4317人)だったが、ソダシ人気は抜群。開門直後からオリジナルグッズを販売する「ターフィーショップ」には長蛇の列ができ、1R発走前に売り切れるソダシグッズも。競馬歴1年目で名古屋から来た20代女性の小林久愛さんは「初めて阪神に来たので記念としてグッズをたくさん買いました。お目当ては真っ白でかわいいソダシちゃん。本物を見られることに感動しています」と興奮しきりだった。

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