【菊花賞】逃げ切りVは98年セイウンスカイ以来、鞍上は横山武の父・典弘 現場で見届け

2021年10月25日 05:30

1998年11月8日の菊花賞、2着・スペシャルウィークに3馬身半差をつけ圧勝した横山典騎乗のセイウンスカイ(左端)

 横山武の父・典弘もこの日、阪神で騎乗。史上4組目となる父子制覇の瞬間を現場で見届けた。自身は1998年にセイウンスカイで菊花賞V。同じ逃げ切りでの勝利に「馬も場所も違うしね。父親としては良かった、おめでとう」と息子を称えた。

 レース後、横山武は「ちょっとしゃべりましたけど“良かったな”と。その短い言葉にいろいろな思いがこもっているのかなと思います」。父の菊花賞制覇から約1カ月半後に生まれた鞍上。そのレース映像はチェックしていた。「ドスローになるようならセイウンスカイのような競馬を、と思っていた。選択肢の一つでしたね」と笑顔で振り返った。

 ▽98年11月8日・菊花賞VTR この年のクラシックは3冠全て3頭で上位人気を形成。ダービー馬スペシャルウィークが1番人気、皐月賞馬セイウンスカイが2番人気、皐月賞2着キングヘイローが3番人気でラスト1冠を迎えた。セイウンスカイは前走・京都大賞典(1着)でゲート入りに手間取ったが、この日はスムーズ。五分のスタートからハナ。道中マイペースで手応えの良さから鞍上・横山典は4コーナーで勝利を確信。勝ち時計3分3秒2で当時のJRAレコードを塗り替え、中団から差したスペシャルウィークに3馬身半差の快勝だった。キングヘイローは距離適性の差で5着が精いっぱい。

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