【中山カペラS】3番人気ダンシングプリンスが重賞初V 宮田敬介師は嬉しいJRA重賞初制覇

2021年12月12日 18:31

<カペラステークス>レースを制したダンシングプリンスと騎乗した三浦

 ダートG3「第14回カペラS」が28日、中山競馬場で行われ、3番人気ダンシングプリンスが快勝。昨年3着の雪辱を果たし、重賞初Vを飾った。昨年3月に開業した宮田敬介師(41)はJRA重賞初制覇となった。

 ハナを主張したモズスーパーフレアを見ながら、ダンシングプリンスは2番手を追走。直線で余裕を持って抜け出すと、返す刀でゴール前で猛追したリュウノユキナも退けた。騎乗した三浦は「ゲート内の駐立でバタバタしたので、スタートを決めなくちゃという緊張感があった。いい目標がいて想定した形で運べた。坂を上がって苦しくなったが、よくしのいでくれた。ダートの短距離で大きいところを勝ちたいと思っていた馬。まだ脚元に不安を抱える中で、よくここまで勝ち進んだ。今後は重賞ウイナーとして、大きな舞台で、もっと強い馬と胸を張って戦っていける」と称えた。

 宮田師は開業2年目でうれしい初タイトル。「厩舎の初勝利もこの馬(20年4月5日中山6R)。いつも苦しい時に助けてくれる、厩舎のとっての宝物です」と満面の笑み。「体を起こして走れるようになり、今まで一番いい競馬をしてくれた。2番手でしっかり我慢して、メリハリの効いた走り。無理せず我慢して、じっくりやってきて良かった」と満足そうに振り返った。

 この勝利で来年2月26日に開催されるサウジアラビアG3「リヤドダートスプリント」(キングアブドゥルジーズ競馬場ダート1200メートル)の優先出走権も獲得。宮田師は「あくまで馬次第だが、海外も(次走の)候補には入る」と夢は膨らんだ。ゴールの約20分後に発走した阪神JFでは、かつて調教助手として師事した国枝師が管理するサークルオブライフがV。「やっぱり師匠は凄い。僕も頑張ります」。師弟での同日重賞Vを喜びつつ、将来のビッグタイトル制覇へ思いをはせていた。

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