【大阪杯】エフフォーリア100点 加速力生む強健さ 高い操縦性につながる賢さ

2022年3月29日 05:30

エフフォーリア

 仁川の中距離決戦は2強の一騎打ちだ。鈴木康弘元調教師(77)がG1有力候補の馬体を診断する「達眼」。第66回大阪杯(4月3日、阪神)では昨年の年度代表馬エフフォーリアと共に5連勝中のジャックドールを満点採点した。達眼が捉えたのは2つの長所を兼備した2強ボディーだ。

 天は二物を与えずといいますが、ジャックドールには才も美も与えた。エフフォーリアに与えられたのは「剛」と「賢」。ジャックドールにも引けを取らない機能性に富んだ骨格には強い筋肉がバランス良く付いている。ゴムまりのような柔軟さの代わりに硬球のような強健さ。「柔」よりも「剛」。長距離の消耗戦には向かないが、中距離戦で瞬間的な加速力を発揮する屈強ボディーです。体つきが「剛」なら、顔つきは「賢」。両耳を前方へキリリと立て、ハミの取り方は強からず弱からず。過去のG1時と全く同じ立ち姿。賢さが高い操縦性につながっています。

 前走に比べて馬体には余裕がありますが、今週のひと追いで引き締まってくるでしょう。左前蹄の具合が良くなったためエクイロックス(接着装蹄)を外しました。ジャックドールとの2強対決に決着をつけるのは天から与えられた二物です。

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