【大阪杯】レイパパレ&アカイイト中心 “牝馬時代”続く
2022年3月29日 05:30 豪華メンバーが集う「第66回大阪杯」。過去10年のデータから勝ち馬をあぶり出す「G1データMAX」は、さまざまな視点から過去の好走馬を探る。昨年の当欄で指名した昨年覇者レイパパレはもちろん今年も最有力候補に。そこにもう1頭、全項目をクリアした牝馬がいる。
(1)前走 G2だったころ(16年まで)を含めて過去10年を振り返ると、最有力ステップは【2・2・2・8】の有馬記念組になる。勝率14・3%、連対率28・6%は10頭以上の出走があったステップで共にトップ。今年、唯一有馬記念から挑む馬はエフフォーリアのみだ。
ただ、近4年の勝ち馬が全てG2&3から挑んでいる点は気になるところ。18年スワーヴリチャードは金鯱賞1着、19年アルアインは金鯱賞5着、20年ラッキーライラックは中山記念2着、そして昨年レイパパレはチャレンジC1着からの戴冠だった。特に中心は中山記念組【2・2・1・13】、金鯱賞【2・1・1・15】。今年は中山記念組がアドマイヤハダル、ヒュミドール、金鯱賞組がジャックドール、レイパパレ、アカイイト、ポタジェ、ショウナンバルディ、ステラリアがエントリーしている。
(2)年齢 年齢別ではっきりと傾向が出るG1だ。4歳が【5・3・5・22】、5歳が【5・5・2・29】と、フレッシュな4、5歳が全10勝を挙げている。6歳馬は27頭が出走し、連対なし。7、8歳馬も計23頭が挑戦して2着がわずか1回のみとなっている。京都記念を制して勢い十分の7歳馬アフリカンゴールド、昨秋復活の兆しを見せた9歳マカヒキは現実的に厳しいか。キングオブコージ、スカーフェイス、ヒシイグアス、ヒュミドールの6歳勢も割り引きたい。
(3)コース実績 過去10年の勝ち馬は全て「阪神コースで勝利経験か、阪神の重賞で3着以内」があった。近3年で見ても19年アルアイン(17年毎日杯1着)、20年ラッキーライラック(17年阪神JF1着、18年チューリップ賞1着、桜花賞2着)、21年レイパパレ(20年チャレンジC)と阪神で行われた重賞で結果を残していた。今年のメンバーでは、昨年覇者レイパパレ、昨年のエリザベス女王杯を制したアカイイト、前走・京都記念勝ちアフリカンゴールド、昨年の京都大賞典優勝マカヒキが阪神重賞でのV実績がある。
(4)血統 ディープインパクト産駒が【5・2・5・22】と圧倒的。多くの産駒が出走したというのはあるが、次に出走数の多いキングカメハメハ産駒が【0・0・1・15】だから、このレースにおける適性は間違いない。そして注目したいのがディープインパクトを父に持つキズナの産駒だ。過去のエントリーはないが、祖父ディープから受け継がれた適性に警戒。キズナ自身も14年の大阪杯を最後方から鋭い末脚で差し切っている。
結論 当然、昨年の当欄で指名したディープ産駒レイパパレは全項目をクリア。そして、今年はキズナ産駒アカイイトも欠点なしとしたい。大阪杯は牝馬が【3・1・1・7】で勝率25%、連対率33・3%と優秀。牝馬は20年がラッキーライラック、クロノジェネシスのワンツー、昨年レイパパレと2連覇中だ。今年も2頭の牝馬を中心に予想を組み立てるのが的中への近道となりそうだ。穴候補で昨年のエリザベス女王杯2着の4歳牝馬ステラリアも押さえておきたい。(データ班)