【皐月賞】イクイノックス記録的1冠へ 最少キャリア&最長間隔V狙う
2022年4月11日 05:30 桜満開の仁川で争われた桜花賞の余韻が残る中、春のG1シリーズは舞台を中山に移して「第82回皐月賞」で3歳牡馬が激突。無敗馬3頭、昨年の2歳G1ウイナー2頭など東西の素質馬がそろった。昨夏の新馬、秋の東スポ杯2歳Sと連勝中のイクイノックスは予定通りトライアルを見送り、ここ一本に狙いを絞って中147日で参戦。勝てば皐月賞最少キャリア&最長間隔V記録になる。
3頭の無敗馬に加え、主要ステップの勝ち馬が軒並み名を連ねた。最大の注目は東スポ杯2歳S以来となる2戦2勝イクイノックスだ。新馬戦が6馬身差の圧勝。その時の3着馬サークルオブライフは2歳女王に輝いた。続く東スポ杯2歳Sも上がり32秒9と極限の末脚を繰り出してV。「クラシックはこの馬で決まり!」と感嘆の声が漏れたほどの勝ちっぷり。鍵は5カ月ぶりという点か。中147日のぶっつけ。皐月賞最少キャリア優勝へ挑む。
同じく2戦2勝のダノンベルーガは近年の好走トレンドである共同通信杯組で人気を集めるか。3着ビーアストニッシドは次走でスプリングS勝ち。レースレベルも十分といえる。キラーアビリティはホープフルS勝ちを含め、小回りの芝2000メートルで2戦2勝。大舞台に強いディープインパクト産駒、年明け初戦でも侮れない。弥生賞組では勝ち馬アスクビクターモアに熱視線が送られる。中山で3戦3勝と負けていないのは強み。2着のドウデュースは昨年の最優秀2歳牡馬。叩き2走目で本領発揮といくか。初芝の若葉Sを圧勝した怪物デシエルトも争覇圏内の1頭だろう。
≪たくましさ出た≫東スポ杯2歳S(1着)から中147日ぶっつけのイクイノックスは、ダービーまで好状態を維持するため今年初戦にここを選択した。ルメールが駆けつけた6日の1週前追いはWコース6F82秒3~1F11秒4。木村師は「前走後の放牧から馬は大きくなって帰ってきた。少したくましさも出たが、欲を言えばもっと太ってほしい。ただ、時間をいただいた分、成長は感じている」と伝えた。