【ヴィクトリアM】アカイイト好走パターンに戻して反撃へ
2022年5月11日 05:30 【G1ドキュメント・栗東=10日】今年の平地G1は1番人気が7連敗中。先週のNHKマイルCは18番人気のカワキタレブリーが3着に食い込み、3連単153万馬券の大波乱になった。同じ舞台で行われるヴィクトリアマイルも15年に18番人気ミナレットが3着に粘り、3連単2070万馬券。今週も荒れると確信している“穴リスト”寺下は栗東で火曜朝から穴馬を探した。
先週のカワキタレブリーは昨年デイリー杯2歳Sでも最下位人気で3着に激走した“実績”があった。さらにミナレットは新馬戦Vが14番人気。穴馬は何度も波乱を演出するのだ。そこで気になったのが、昨年エリザベス女王杯を10番人気で制したアカイイトだ。
調教スタンドの前で中竹師に感触を聞いた。「ここまでは思い描いた通りに調整できているし、何の問題もないですよ」。金鯱賞3着から挑んだ前走の大阪杯は勝負どころから伸び切れず、10着に敗れた。その敗因については指揮官も首をかしげるが「今回は違うアプローチで調整しているので」と反撃に燃えている。
大阪杯当時の追い切りは1週前が坂路で4F52秒2、当週は4F53秒9のタイム。指揮官は「前走時は前の週にしっかりやって当週は疲れを残さないようにしたが、今回はレースに向けて徐々に上げていく。今週はいっぱいにやるつもり」と明かす。振り返ればエリザベス女王杯は1週前の坂路4F53秒0から4F51秒6と当週にしっかり追う調整方法だった。好走パターンに戻して目覚める可能性は十分。人気急落のここが狙い時だと確信した。