【オークス】(16)プレサージュリフト急浮上!差し馬が断然強い

2022年5月20日 05:30

追い切りを行ったプレサージュリフト(撮影・西川祐介)

 春のG1企画「展開王~前か後ろか」は桜花賞11着プレサージュリフトの逆襲に注目した。

 オークスは差し馬が断然強い。過去10年の優勝馬で、実に8頭が最終4コーナーで「6番手以下」から一気差しを決めている。

 ある調教師の証言。

 「オークスの2400メートルは3歳春の牝馬にとって未知の距離。かなり過酷。いい位置でずっと脚を持続させようと思えば、相当きつい。序盤でどれだけ息を入れられるか。直線まで余力があるかが大切では?」

 序盤から好位を走り、最終4コーナー2番手から制した17年ソウルスターリングの時は「展開」が例外。レース前半3F37秒1~後半同34秒1という異例の超スロー。これだけ遅ければ、前は楽。ただ残る9年は全てレース前半3Fが35秒台の平均ペース。それでも、最終4コーナー14番手から強襲した16年シンハライトのように差しが届く。大切なのはオークスでいきなり後ろからの競馬をするのではなく、脚を温存する競馬に慣れていること。逆にいえば、桜花賞で前に行けなかった馬が樫で幸運を引き寄せるケースは多々ある。過去10年で桜花賞を経由してオークスを制した7頭は、桜花賞での4コーナーは「5番手より後ろ」だった。

 樫向きの差し馬。桜花賞11着プレサージュリフトの逆襲はないか?2走前、東京マイルのクイーンCは後方で折り合い、最終4コーナー11番手から一気。桜花賞馬スターズオンアースを一蹴した。ところが桜花賞は同17番手からジリジリ。木村師は「桜花賞は返し馬の時点でフットワークが少し小さかった。少し疲れが残っていたのかなと考えています」と振り返っている。全く不発に見えた桜花賞でも実は上がり3F33秒5!!脚は使っていたのだ。

 東京コースはクイーンCを含め2戦2勝。新馬戦(東京1600メートル)は4コーナー11番手から一気。後方で脚を温存し、ポジションを上げる競馬には慣れている。指揮官は「私個人としては最後にしっかりと脚を使わせたい。普段からリラックスして走れています。2400メートルになって一気に駄目という感じにはならないです」と日々の調教からも好感触を得ている。今まで通り、愛馬の末脚に託す。桜花賞10着から逆転戴冠を飾った13年メイショウマンボの例もある。オークスは差し馬に優しい舞台なのだ。

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