【函館記念】前走重賞6着×ハンデ55キロ=スカーフェイス
2022年7月12日 05:24 サマー2000シリーズ第2戦「第58回函館記念」は過去10年で3連単6桁配当が8回。2年前には3連単343万円超の波乱になった。ハンデ戦らしく荒れる重賞だ。過去10年の結果から好走馬の傾向を探る。
荒れるハンデ重賞だが、勝ち馬に限れば上位人気から出ている。勝ち馬10頭中9頭は5番人気以内。その単勝オッズも10倍以内だった。ただ2着馬は10年連続で7番人気以下、3着馬も8頭が7番人気以下の伏兵。ヒモ荒れに注意したい。
まずは勝ち馬の傾向に注目しよう。臨戦過程を振り返ると10頭中8頭の前走は重賞で6着以内。2年前に15番人気で制したアドマイヤジャスタも鳴尾記念6着からの参戦だった。ハンデについては54~56キロが9勝。軽すぎず重すぎずのハンデから勝ち馬は出ている。
前哨戦の主力ステップは巴賞。過去10年で55頭が出走し【1・5・2・47】の成績。馬券絡んだ8頭中、勝ち馬を除く7頭は7、7、8、9、9、13、13番人気の伏兵だった。買える巴賞組は勝ち馬から0秒8~1秒3の着差で敗れていた馬。該当馬は【1・5・1・8】と高確率で馬券に絡んでいる。一方、巴賞勝ち馬は【0・0・0・9】と不振、着差が0秒7以内で敗れていた馬も【0・0・1・25】と苦戦している。
勝ち馬候補には前走・重賞6着以内かつハンデ55キロのスカーフェイスを指名する。年明けからハンデ重賞で2、5着に好走しており、G1初挑戦だった大阪杯でも6着と健闘。ここで重賞初タイトルをつかみ取る。相手には巴賞組から、1秒2差で敗れたジェネラーレウーノを挙げたい。(データ班)
《橋田師 スカーフェイスで偉業狙う》スカーフェイスは今年の充実が光る。中山金杯で2着。強豪集結の前走・大阪杯(6着)は粘り強く伸び、ポタジェと0秒5差に奮闘した。先週6日に函館入り。竹之下助手は「栗東でびっしりやって来ました。右回りが得意な馬。涼しいのもいい」と目を細める。来年2月末に定年を迎える橋田師は函館記念を勝てば、JRA全10場重賞制覇の偉業。「獲れれば本当に凄いこと。もちろん意識しています。先生(橋田師)のためにも全力です」と闘志を燃やしていた。