【新馬戦総括】高額馬フェイト 瞬時にギア上げ5馬身差の圧勝

2022年8月9日 05:25

フェイト(撮影・亀井直樹)

 先週も新潟からG1候補が飛び出した。「Road to 2023」で週初めに紹介したフェイトは噂通りの見事な初陣。福永が序盤からうまくなだめて、直線でも手綱を抑えたまま。見せムチ程度で瞬時にギアを上げ、5馬身差の圧勝だった。21年セレクトセール1歳セリにおいて1億7600万円(税込み)で落札された期待馬。父は現2歳が初世代となる新種牡馬リアルスティール。父の現役時代、共に3歳クラシックに挑んだ福永は「楽でしたね。トモ(後肢)が甘くて時間がかかった父同様に完成度は高くないけど、じっくり育てていけばクラシックに乗れる」と称賛。父が果たせなかったクラシック制覇の夢が広がる。

 新潟マイルで完勝したニシノコウフクは好位でスムーズに折り合い、楽に抜け出す優等生の競馬。スローで全体時計は地味だったが、上がり3F33秒8で鋭くまとめた。のびやかなフォームで、いい意味での素軽さがある。桜花賞路線に乗っていくか?

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