【札幌2歳S】ブラストウェーブVで「ロジ橋」を出世橋に

2022年9月2日 05:10

 【東西ドキュメント・札幌=1日】札幌競馬場には通称「ロジ橋」と呼ばれる競走馬の歩道橋がある。馬場から一般道の上をまたいで厩舎地区につながる全長約200メートルのアーチ橋。たもとのプレートには「のぞみ橋 平成16年6月竣功(しゅんこう)」と記されているが、その4年後の札幌2歳S優勝馬ロジユニヴァースが橋のアップダウンで鍛えたため通称で呼ばれている。

 「追い切った後も順調ですよ」。ブラストウェーブを引いてロジ橋を渡ったのが岩藤助手。追い切り翌日とあって引き運動にとどめたが、先週半ばに札幌入り後はこの橋を乗り運動で毎日7往復してきた。橋の上りで後肢を、下りで背筋、腹筋を鍛える。「特に下りが肝心。踏ん張りを利かせないと、前のめりになってしまう」と語る大竹師が技術調教師時代、ロジユニヴァースの萩原師に進言して取り入れた。平たんコースしかない競馬場の単調な調教に起伏を与える橋トレ。ウェーブは全兄ブラストワンピースにうり二つの大型馬だけに踏ん張りを利かせる下りが効果大だ。弟も重賞勝ちすれば「出世橋」になると、梅崎は思った。

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