【菊花賞】(3)プラダリア ラスト1冠獲りへ絶好吉兆枠!過去10年最多4勝、仁川でも内枠有利変わらず
2022年10月21日 05:30 投票所が独特な緊張感に包まれる中、20日午後2時に菊花賞の枠順が決定し、発表された。青葉賞覇者プラダリアは2枠3番。池添学師は「横の並びを見ても、(積極的に前へ)行く馬は見当たらない。それなりのポジションを取れるし、いい枠だと思う」と納得の表情を浮かべた。
長丁場の芝3000メートルは自然と経済コースを立ち回れる内枠が有利だ。過去10年で3~8枠が3勝に対し、1枠が2勝、2枠は最多5勝をマークする。馬番別では3番が4勝の活躍。13年エピファネイア、16年サトノダイヤモンド、一昨年はコントレイルが勝ち、阪神開催となった昨年もタイトルホルダーがV。京都から舞台を移しても内枠有利の傾向は変わらなかった。実際、コースレイアウト図を見ると、京都3000メートルほどスタートと最初のコーナーは近くないが、阪神3000メートルも向正面スタートからそう間もなく最初のコーナーを迎える。外枠でずっと外を回らされると、挽回のチャンスは少ない。
プラダリア自身も内枠を得意としており、阪神芝2400メートルの未勝利勝ちが1番、青葉賞は3番から重賞初制覇を飾った。前哨戦・神戸新聞杯は8着に敗れたが、本番を見据えた仕上げに加えキャリア初の2桁馬番(7枠14番)。評価を下げる必要はない。最終追いに騎乗した鞍上の池添は「ダービーの時と比べてもいい。楽しみを持てる状態です」と上積みを強調した。春のクラシック連対馬が不在となったラスト1冠。ダービー5着の実績が光る。絶好枠を手にした素質馬がビッグタイトルを狙う。