【天皇賞・秋】ジャックドールの藤岡佑 5着大阪杯の「リベンジできるように」「先行したい」
2022年10月26日 12:00 G1・天皇賞・秋(東京芝2000メートル)を30日に控え、ジャックドール(牡4=藤岡)に騎乗する藤岡佑介騎手が26日、共同会見に臨んだ。
――札幌記念を振り返って
「逃げる形のレースとは違って控える形のレースだったが、落ち着いて走れていた。秋に向けて1枚余裕ある仕上がりでラストどれくらい踏ん張れるかと思っていたけど、よくねじ伏せてくれたと思う」
――折り合ったことが勝因というコメントもあった
「それまではスピードがあるので、どちらかというとハナに行っていても気負い気味に走る馬だった。この前はペースもあって落ち着いて走れたことが勝ちにつながった」
――先週の追い切りは
「1週前ということで時計を出してほしいということだった。バランスが前に突っ込んでいる感じで、前半から折り合いに苦労したし、終いも時計は内を回ったのもあってすごく出ているけど、乗っている体感としてはあまりいいと言える感じの動きではなかった。どれくらい1週間で上がってきてくれるかなという内容だった」
――今週の調教は
「先週、手加減せずにやれているので、札幌記念の時と同じパターンで単走で。ジャックドールの走りのバランスを整えるイメージで追い切りに乗った。先週に比べれば随分、いいバランスで走れていた。終いの反応は先週に比べればよくなった」
――札幌記念と比べて仕上がり度合いは上がったか
「前走は体にも見た目にも余裕ある感じで、重たい感じの余裕残しだった。今回は体は数字的には仕上がっているけど、反応面は乗ってる方としては『ん?』というようなところが先週あったので。今週そこが良化したのが感じられたのは良かった」
――次がコンビ10戦目
「初めて乗った時から走る馬だなと思ったけど、去年の秋に東京で条件戦勝った時に初めて大きい舞台を意識できた。来年こういう形でG1に向かっていけたらいいなと思い描いていた通りというか、期待以上に成長してくれた。G1でいいレースをしたい」
――初めてのG1が大阪杯(5着)だったが
「金鯱賞を勝たないと大阪杯に出られない状態だったし、OP特別勝った時にG1だと少し厳しいのかなという話を陣営としていて。まずは金鯱賞を勝ってから考えようということだった。思った以上のパフォーマンスで金鯱賞を勝てたので期待を持って大阪杯を迎えたけど、臨戦過程含めて少し厳しいところがあった。秋の天皇賞でリベンジできるようにと思ってきた」
――大阪杯での経験をいかせるか
「あの時は他の出方もあったけど、ジャックドール自身が気負い気味で。レース間隔が詰まっていたことが一番の要因かなと思う。夏を越して札幌記念の時もそうでしたし、今回の追い切りもそうですけど、すごくリラックスできているのはいい傾向」
――今回は東京の2000メートル
「元々、左にもたれる面がある馬で、左回りは走りはスムーズ。金鯱賞で初めてラチ頼らせたけど、期待通りもう少し粘れたので。同じシチュエーションになれば理想的。先行したいし、スタートから最初のコーナーにかけてのコース形態が特殊なので。ジャックドール自身は気負わなければ安定して早いスタートが切れる馬。他の先行馬にプレッシャーかけられるくらい、いいスタートを切って先行したい」
――今回も前を見ながら
「他の出方次第。遅ければ行く。他がしっかり主張してくるようであれば控えた形も。そのために前走、控えているので」
――天皇賞・秋への期待度
「早くから目標にしてきたレース。いい形で迎えると思うので、いい結果が出せるように頑張りたい」
――父の藤岡師とのG1制覇もかかる
「この世界に導いてくれた存在だし、G1勝って恩返ししたい気持ちは強い。達成したい気持ちはずっとあったけど、大きなチャンスなので頑張ります」