【ジャパンC】ユーバーレーベン 最高の舞台で復活に自信!手塚師「さらに良くなっているのは間違いない」
2022年11月24日 05:30 【G1ドキュメント・美浦=23日】サンタクロースがフライングしそうな寒さだ。北風に流される雨を受け、凍えながら渡辺はスタンドに向かう。双眼鏡を構えると、ユーバーレーベンの姿が。近走は振るわないが、手塚師の表情は明るい。「札幌記念、天皇賞と上がってきている。今回、さらに良くなっているのは間違いない」と自信をのぞかせた。
最終リハは朝一番にWコース。ココロノトウダイ(5歳オープン)を2馬身追走から、直線は内へ進路を取った。津村(レースはM・デムーロ)が強めに促すと、パワフルに四肢を伸ばし併入。雨の中、6F83秒0、5F68秒0~1F11秒8を計時した。「いつも調教はそんなに動かない。走るパートナーと(併せることで)一生懸命走ってくれないかなと思っていた。いい動き」と満足顔だった。
舞台も好転する。東京2400メートルは昨年オークスを制したコース。「一番、堅実に走れる。のんびり屋さんだし、脚質的にも大箱で距離があった方がいい」と太鼓判。道中は自分のリズムでゆったり息が入る。そしてラストは525・9メートルの直線。間違いなく自慢の末脚を生かせる。
会見終了時、手塚師は帽子の光るものを指さした。「ユーバーレーベンのバッジです」。復活というプレゼントを待つファンはたくさんいる。「相手はとても強いけど、最高の舞台だし、いい結果が出れば」と願った。上昇度一番の、緑と赤の勝負服。渡辺は高配当を運ぶサンタに、一足早く出会った気がした。