【チャンピオンズC】先行有利 ノットゥルノ 昨年Vのテーオーケインズの前を取れる

2022年12月3日 05:25

チャンピオンズC制覇を狙うノットゥルノ

 G1企画「展開王」は秋初戦のスプリンターズSで高木記者が◎△☆で3連単46万8950円的中。その後もマイルCSで新谷記者が3連単14万2650円的中など好調が続いている。「第23回チャンピオンズC」は先週のジャパンCを◎☆△でヒットの大阪・坂田記者が登場。1強のテーオーケインズをどう倒すか。ジャイアントキリングを狙う3歳馬ノットゥルノを本命に推した。

 展開を読む前に、中京ダート1800メートルのコース形態をいま一度確認しよう。スタンド前の坂の途中からスタート。ゲート内で駐立している時に後肢が下がっている状態となり、ダッシュが利きにくい。しかもスピードに乗ってから1角までの距離が短く、2角から向正面半ばまで緩やかな上りとなるため、序盤からペースが上がることは少ない。すなわち先行有利。チャンピオンズCも基本はその傾向で、3着以内馬の大半は4角6番手以内。よほどの力があるか流れが向かなければ上位進出は難しい。

 テーオーケインズは昨年が4角6番手からメンバー最速の上がり3Fを繰り出して6馬身差圧勝。7番手以下はノーチャンスで、前年覇者のチュウワウィザードも2着までが精いっぱいだった。連覇に挑む今年は12番枠。松山は昨年(6番枠)のように内から抜け出すのではなく、距離ロスを承知でも外々を回って馬の力を出し切る競馬をするだろう。

 勝つためにはケインズより前にいることが必要。◎はノットゥルノに決めた。ハナ宣言のレッドソルダードが主張するが、そこまでペースは上がらず、ノットゥルノもやや外めの9番枠なら落ち着いて先行できるだろう。後は直線で決め脚が使えるかどうか。条件がいくつも好転する点に懸けた。ダート転向後の敗戦は落鉄(伏竜S)、小回り(兵庫CS)、船橋の砂質(日本テレビ盃)と敗因が明確。中京の広いコース&時計が出やすいダートなら反撃可能だ。

 加えて当日雨が降ってくれればなお好材料。ジャパンダートダービーは不良馬場で勝っている。担当の平井助手が「今でも芝でも走るんじゃないかって。ゴリゴリのダート馬って感じはしません」と言い、芝馬のような軽く切れのある走り。砂質が合う中京なら速い上がりも使えるだろう。3歳馬の伸びしろも魅力。「どの馬より負荷をかけてるんじゃないかってくらい攻めてきました」(同助手)という極上仕上げで、ジャイアントキリングを成し遂げる。

 《中京競馬場Aコース 日曜日の馬場情報》中京競馬場がある愛知県豊明市の日曜の天気予報は曇り。降水確率は20%。チャンピオンズCは前身のジャパンCダートも含めて、12年連続の良馬場となりそうだ。馬場状態は晴れる土曜と変わらないため、前日のレースを要チェック。基本は砂がパサパサでパワータイプが中心となりそうだ。

特集

2022年12月3日のニュース