【朝日杯FS】好位から抜け出しが主流 ドルチェモアが主役

2022年12月13日 05:18

データが導き出した本命はドルチェモア

 過去の傾向から勝ち馬に迫る「G1データ王」。今週は2歳G1の「第74回朝日杯フューチュリティS」。阪神に移設されて今年で9年目。コース変更後の過去8年を振り返り、勝ち馬を導き出す。

 (1)荒れた阪神JF
 先週の阪神JFは典型的な“ヒモ荒れ”決着。データ王でも推したリバティアイランドが1番人気に応え快勝したが、以下掲示板に載った2~5着が全て2桁人気という荒れっぷりだった。

 2、3着に好走した2頭はデータ信奉者泣かせの大駆け。2着シンリョクカは新馬戦を勝ち上がったばかり。キャリア1戦の馬が馬券に絡んだのは12年レッドセシリア(10番人気3着)以来10年ぶり。3着したドゥアイズは札幌2歳S(2着)以来。3カ月を超えた休み明けの馬が馬券に絡んだのも9年ぶり。今週も1番人気からの“ヒモ荒れ”を警戒しておく。

 (2)前走
 前哨戦としてはマイル重賞のサウジアラビアRC、デイリー杯2歳Sが主路線となるが、ここ2年は別路線組が連勝中。20年グレナディアガーズは阪神芝1400メートルの未勝利戦をステップに。昨年の勝ち馬ドウデュースは東京芝1800メートルのアイビーSからの臨戦だった。マイル戦に限定されるくくりはない。

 ただ、どのレースからの臨戦でも前走1着が理想。過去3年に関しては1~3着馬は全て前走1着だった。前走で連対を外しながら朝日杯FSで“券内”に食い込んだ馬は14年2着アルマワイオリ(デイリー杯4着)、18年2着クリノガウディー(東スポ杯7着)の2頭のみでレアケース。

 (3)脚質
 コースが阪神の外回りに替わった14年以降、逃げ切りはゼロ。逃げた馬の最高着順は16年ボンセルヴィーソの3着。逃げ切りで連勝を飾ったオールパルフェには厳しいデータだ。

 14~16年に差し&追い込み馬が3連勝を飾ったが、17年以降は好位からの抜け出しが主流。4角での位置取りは7番手以内。勝ち切るには安定した取り口が求められる。ハナに行きたい馬、逆に後方一気では苦戦を強いられる。

 (4)結論
 人気を背負うダノンタッチダウンは前走着順(2着)と後方一気の極端な脚質で割り引いた。本命視はドルチェモア。サウジアラビアRCが控えた2番手から抜け出す好内容。血統的な後押し(母アユサン)を待つまでもなく主役に。

 対抗にコーパスクリスティ。朝日杯FS2勝を挙げ、先週の阪神JFを制した中内田の厩舎力は絶大。芝7F戦のステップは20年の勝ち馬グレナディアガーズと共通する。穴は先週2着好走シンリョクカの流れを受けて1戦1勝エンファサイズ、レイベリングを挙げておきたい。 (データ班)
 
 

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