【ホープフルS】トップナイフ切れたぜ!ラスト2Fを12秒0→11秒8 キャリア6戦 叩き上げの末脚 

2022年12月26日 05:05

<ホープフルS追い切り>ホープフルSに向け、CWコース単走で追い切るトップナイフ(撮影・坂田 高浩)

 有馬記念で笑った人も泣いた人も、延長戦がありまっせ。中央競馬は28日も開催。中山メイン「第39回ホープフルS」の最終追い切りが25日、栗東、美浦トレセンで行われた。京都2歳S2着からG1獲りを狙うトップナイフが栗東CWコース単走で軽快な伸びを見せた。メンバー最多タイのキャリア6戦。競馬を使うことに進化する叩き上げが2歳チャンプを目指す。なお、ホープフルSを含む特別競走の馬番を付した出走表は26日に発表される。

 叩き上げの美学、勝利で表現してみせる。トップナイフは夜が明けた午前7時過ぎ、CWコースへ姿を見せた。日曜は左回り。単走で序盤を1F15秒台でゆったり入り、ラスト3Fから徐々にペースアップしていく。しまい2Fを12秒0→11秒8と加速ラップを刻んでフィニッシュ。騎乗した昆助手が感触を伝える。

 「競馬を使っているので負荷をかけず、バランスとしまいの確認をしました。動きは良かったですね。萩Sの前あたりから、ウッドチップで切れる動きをするようになりました。そこから変わってきた感じがあります。順調ですし、後は輸送をクリアしてくれれば」

 数字は雄弁だ。CWコースでラスト1F11秒台を初めてマークしたのは萩Sの最終追い。そこから馬名のごとく、切れ味に磨きをかけてきた。ここまでキャリア6戦。使い込んで強くなってきた。放牧に出さず、じっくり育てた。昆師は自身が管理した08年のダービー馬ディープスカイを引き合いに出した。

 「手元に置いてやれば良くなる馬もいる。ディープスカイも使って変わっていった。この馬も使いながら、競馬を覚えている。こうやって走ればいいと理解して、大人になっていく。芯がしっかりとしていますね。来年になれば、もっと良くなると思いますよ」

 厩舎の看板ホースは11走目でダービーの頂にたどり着いた。後輩も暮れの中山で続くことができるか。前走の京都2歳Sは4コーナーで内から張られる不利。厳しい流れがありながらも、直線は最内からしぶとく脚を伸ばして2着。改めて力のあるところを証明した。鞍上の横山典は勝てばJRAの2歳G1完全制覇。名手に導かれ、来たる新年へ虹を架ける。 

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