【有馬記念】福永 ラストGP2着 ボルドグフーシュ3角大捲りで観衆沸いた
2022年12月26日 05:25 ラストグランプリで福永が魅せた。初コンビのボルドグフーシュは後方2番手を追走。最終3角から一気にポジションを上げた。直線入り口でイクイノックスに並びかけたが、坂の途中で突き放された。敗れはしたが後続は封じて2着を楽々と確保した。
福永は「ゲートはおとなしかったが、出てからが遅い。そこは今後の成長待ち」。理論派らしく、まずは相棒の現状を的確に分析。その上で「3角から捲って、いい競馬はできた。勝ち馬は強かったが3着は離した。来年は主役を張れる」とエールを送った。8大競走完全制覇の達成はならなかったが、14度目の有馬挑戦で過去最高着順となる2着。来年2月でステッキを置く名手は仕事をやり遂げ、すがすがしい表情で競馬場を後にした。
宮本師は笑顔で愛馬を迎え、福永とがっちり握手。「直線は力が入った。本当にいい騎乗をしてくれた。できれば最後に勝たせてあげたかったけど勝った馬が強すぎたね」。無念さをにじませながらも「福永君には“チャンピオンになれる馬”と言ってもらえた。来年の楽しみが増えました」。陣営にとっても価値ある銀メダルとなった。