【東京シンデレラマイル】3歳馬スピーディキック完勝 8つ目のタイトル

2022年12月31日 05:12

1番人気に応えて東京シンデレラマイルを制したスピーディキック

 牝馬重賞「第16回東京シンデレラマイル」が30日、大井競馬場で行われた。単勝1・3倍の圧倒的支持を受けたスピーディキックが直線差し切り優勝、8つ目の重賞タイトルを手にした。同馬には「第26回TCK女王盃」(Jpn3、1月25日、大井)と「第69回エンプレス杯」(Jpn2、3月1日、川崎)への優先出走権が与えられた。

 「この一年ベストな状態で使って結果を出せたことがうれしい」
 そう振り返った藤原師に笑みがはじけた。その一年を締めくくるにふさわしいレース内容だった。初めての古馬との対戦だけに「道中はリラックスさせて、この馬のペースを守って走らせた」(御神本)というように道中は中団で折り合った。動き出したのは4コーナー。一気に追い出して外に持ち出すと次々と前をのみ込んでいく。直線を向いて左ステッキ1発。残り200メートルで先頭に躍り出ると最後は3馬身半突き放してゴールした。

 「思った以上の切れ味を見せてくれたし、来年が楽しみになった」と御神本。藤原師も「JRAのレースに挑戦してみたいし、次走は改めて考えたい」と言及して、古馬となる23年の夢が大きく広がってきた。

 スピーディキック 父タイセイレジェンド 母デザートフラワー(母の父サイレントディール) 牝3歳 浦和・藤原智行厩舎 馬主・加藤鈴幸氏 生産者・北海道浦河町の熊谷武氏 戦績14戦9勝(南関東7戦6勝) 総獲得賞金1億5745万6000円。

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