【東海S】3連勝中プロミストウォリア反応抜群!野中師「不安はあるがワクワク感が大きい」

2023年1月19日 05:15

坂路を単走で追い切るプロミストウォリア

 中京の東海Sの注目はプロミストウォリア。骨折を乗り越えた6歳の新星が3連勝からの初重賞制覇に挑む。

 ここから伝説が始まる。3連勝中のプロミストウォリアは坂路単走。リズム重視の入りから徐々にペースを上げるとゴール前、鞍上の合図でひと伸び。4F53秒8~1F12秒1で全体は抑えたがテンから最後まで見た目は数字以上のスピード感。今の充実ぶりがひと目で分かる。野中師は「中身はできているのでラスト1Fの反応を確かめる感じ。動きは良かった。この馬にすれば順調に来ている」と納得の表情を浮かべた。

 体質の弱さが影響して20年3月の3歳未勝利で遅めのデビュー。既走馬相手にいきなり初勝利を飾ったがレース後、右前橈骨(とうこつ)遠位端骨折が判明した。復帰後のレースで再び同じ箇所を骨折すると3戦目のレース後、今度は左前橈骨遠位端骨折で戦線離脱。それでも素質は確か。休養中は焦らず、じっくり時間をかけて調整を進めた。

 昨年10月に復帰すると1勝クラスから3連勝でオープン入り。まだ完全ではないが少しずつ体質は強くなっている。「牧場をはじめ、厩舎も我慢して我慢して…。やっと重賞までつながった。レースを使うごとに(状態は)良くなっている」。厩舎の先輩インティは6連勝で19年東海Sを制し続くフェブラリーSでG1制覇。脚質、体質など重なる部分はたくさんある。「長くいい脚を使えるし、スピードの持続性もある。不安はあるがワクワク感が大きい」。3度の骨折を乗り越え、待ちに待った重賞チャレンジ。連勝街道を突き進み、偉大な先輩の背中を追いかける。

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